(異 議 な し)
○美のよしゆき
委員長 そのように行います。
それでは、
循環社会推進課長から説明をお願いします。
◎
鈴木稔直 循環社会推進課長 議案第1号資料1、令和4年度
環境部当初予算(歳入・歳出)の概要、1ページ、令和4年度当初
予算総括表(
環境部)、1、歳入、
循環社会推進課は、前年度比102.3%、約3,800万円の増で、主に
スチールやアルミなど金属の
売却単価上昇による
物品売払収入の増などによるものです。
廃棄物対策課は、前年度比108.5%、約9,600万円の増で、主に古紙の売払い
単価上昇による
物品売払収入の増などによるものです。
次に、2、歳出、
循環社会推進課は、前年度比98.4%、約7,300万円の減で、主に
集中改革プランにも掲載されている、本市と
阿賀野市で構成する一部
事務組合、
阿賀北広域組合の解散に伴う
負担金の皆減によるものです。し尿の
処理量推移が今後
減少傾向にあるため、
処理施設の集約化により、令和3年度末をもって組合を解散します。
廃棄物対策課は、前年度比102.6%、約1億2,400万円の増で、主に
ごみ指定袋作成単価の上昇及び
製造枚数の増による
作製経費の増などによるものです。
5ページ、歳出、初めに、第4款2項1目
清掃総務費のうち、
ごみ分別の徹底と資源化の促進では、
循環型社会の構築に向けて、リデュース、リユースを優先した3Rの推進に取り組みます。
家庭系廃棄物減量化推進事業と
事業系廃棄物減量化推進事業については、全国的な機運の高まりと本市の取組の成果もあり、
ごみ資源組成調査の令和3年度の速報値で、平成30年度と比較して燃やすごみに占める
食品ロスの割合が減少しました。引き続き、
市民向け講座や学習の場の提供、
各種コンテンツを活用した
情報発信に努め、
庁内関係課と連携して取り組みます。
また、
環境課題に積極的に取り組む
事業者等を応援する、
環境優良事業者等認定制度では、既存の3Rの推進、ゼロ
カーボンの2部門に加え、令和4年度から
食品ロス削減部門の運用を開始するとともに、
フードシェアリングサービス事業者との連携により、さらなる
食品ロスの削減に努めます。
また、
家庭ごみの
減量化策としての、
電動生ごみ処理機などの
購入費補助や、
段ボールコンポストの販売数は
増加傾向ですので、引き続き周知や普及に努めます。
プラスチックの
排出抑制として、
温室効果ガス削減につながるバイオマスプラスチックを使用した
ごみ指定袋の導入については、先進他都市の事例や
製造コストを踏まえ検討を進めます。
きれいな
まちづくり推進事業は、新潟駅
南口喫煙所を更新し、煙が通路側へ漏れにくくなるよう改修します。当初予定していた
コンテナ型設置では制約が多いため、
現存躯体の活用を予定しています。
次の
豊栄郷清掃施設処理組合負担金は、本市と聖籠町の
ごみ処理に関する一部
事務組合への
負担金です。
次の
清掃総務諸経費のうち、
清掃手数料関係帳票等作成事業については、
納入通知書などの
印刷業務における業者の選定、プログラムの構築、運用等を複数年で行うため、令和5年度から令和7年度の経費について、併せて
債務負担行為を設定するものです。
次に、6ページ、第2目
ごみ処理費、環境に配慮した
ごみ処理体制の充実のうち、
粗大ごみ受付業務コールセンター事業では、
AI機能を搭載したチャットボットを構築し、年間10万件の
受付件数のうち8割を占める
電話受付件数の軽減を図ります。また、ごみに関する問合せを24時間受け付けることが可能となるため、
市民サービスの向上につながります。
第4目
清掃施設費、環境に配慮した
ごみ処理体制の充実のうち、新
焼却施設整備事業は、
亀田清掃センターの
建て替えに伴う経費です。今年度末に
施設整備の
基本計画を策定し、令和4年度は
PFI等を含む
事業手法の選定や
環境影響評価を行います。なお、令和6年度の
事業者選定に向けた
支援業務については、複数年を要すため、併せて
債務負担行為を設定するものです。
新田清掃センター破砕施設基幹改良事業は、稼働して21年を経過する施設の老朽化した
主要設備の更新に向けて、令和4年度は
基本計画の策定に着手します。
続いて、7ページ、歳入、初めに、第19款2項3目
衛生費国庫補助金、
循環型社会形成推進交付金は、
亀田清掃センターの
建て替えと
新田清掃センター破砕施設基幹改良事業に係る国からの交付金です。
次に、第20款2項3目
衛生費県補助金、
消費者行政推進事業等補助金は、
食品ロス削減推進事業に係る県からの
補助金です。
次に、8ページ、第21款2項2目
物品売払収入、主なものは、家庭から排出された
アルミ缶、
スチール缶、古紙など
売却単価が
上昇傾向にある資源物の売払い収入です。
次に、第25款3項2目衛生費受託事業収入、豊栄郷清掃施設処理組合の
処理施設の停止等に伴い、新田清掃センターでその処理を受託する収入です。
続いて、資料2、令和4年度予算
ごみ処理手数料の市民還元事業について、市民還元事業は、令和元年度の清掃審議会の答申を踏まえ、令和3年度の予算より、(1)、資源
循環型社会促進策から(4)、未来投資に向けた取り組みまでの4本の柱で構成しています。予算額は、歳入の
ごみ処理手数料収入から歳出の指定袋作製等経費を差し引いた金額で、各事業の合計と同額の4億8,326万5,000円を見込んでいます。財源を活用する各事業は、記載のとおりです。令和4年度からは、
環境政策課から説明があった
ゼロカーボンシティ推進事業のうち、高性能省エネ住宅普及促進の取組に対し、(2)地球温暖化対策として新たに財源の活用を予定しています。
○美のよしゆき
委員長 ただいまの説明に質疑はありませんか。
◆
宇野耕哉 委員
食品ロスが減っているのは非常にいいことだと思います。聞き逃したのかもしれませんが、これは
家庭ごみについてでしょうか。
◎
鈴木稔直 循環社会推進課長 本市は、平成30年度と令和3年度に、ごみと資源の組成調査、簡単に言うとごみの中身を確認する調査を行い、この2か年では、初めて
食品ロスの削減の項目を設けています。家庭系ごみでは5.2ポイント、事業系ごみでは0.7ポイント減少しました。
◆
宇野耕哉 委員 次に、新潟駅
南口喫煙所の更新について、他都市では喫煙所がしっかり整備され、それによって美観や分煙が保たれています。本市は喫煙所が少ないとも言われますが、今後、更新ではなく増設などはありますでしょうか。
◎南雲洋子
廃棄物対策課長 現在は、市内で最も人通りの多い新潟駅前と駅南口に、公設の喫煙所を設けていますが、駅前については、令和5年の初夏頃には、駅前広場の工事のため、塀で囲まれ使用できなくなることを確認しています。予算で計上した駅
南口喫煙所の改修については、当初、コンテナ型の囲った形のものを想定していたところ、通路にコンテナを置くのは制約があるとのことで、道路側の塀を少し高くして煙が通路側に漏れにくい形で計画しています。今後、増設する予定があるかについては、令和2年4月の健康増進法改正により、屋内で喫煙できず屋外に出る人が増えていますので、人通りの多い場所の喫煙所設置が必要ではないかとのことから、駅前広場内は難しいですが、周辺で場所を探しています。来年度は、中央区役所とともに、地元への説明等も始めたいと考えています。数については、少し間が空きますが、現状の2施設を何とか維持したいと考えています。
◆
宇野耕哉 委員 新潟駅以外のところでは、全く考えていないと理解してよろしいでしょうか。
◎南雲洋子
廃棄物対策課長 現在は人通りの多い、駅周辺のみを考えています。また、駅周辺、万代地域、古町地域に路上喫煙制限地区がありますが、万代では、新しいバスセンターの中に民間が喫煙所を設置していることを確認しています。古町は喫煙する場所がないとの意見をいただくことがありますが、今のところ設置予定はありません。
◆
宇野耕哉 委員 分かりました。
次に、以前説明があった20リットルの袋の欠品について、新年度以降は、製造を分散したり、1か所が駄目でも最低限の確保ができるよう発注を分散したりすることはありますか。
◎南雲洋子
廃棄物対策課長 このたびの可燃のごみ袋20リットルの欠品が生じている件については、市民、取扱店の皆様に大変な御不便、御迷惑をおかけしていることを、この場をお借りしておわびします。
対策については、今年度前半、購入後のごみ袋を保管する倉庫の増床を倉庫会社に交渉し、変更契約を結び、多く保管する準備をしていました。これは、令和2年1月頃から新型コロナウイルス感染症が中国から始まり、その当時から工場が閉鎖または稼働せず入荷が遅れるのではないかという話が度々あったためです。そのほか、令和2年度中は、世界的な異常気象による
台風で、ベトナムや中国の工場周辺が水浸しになって作業員が集まれなかったり、船の入港が遅れたりしたこともあって、こうした遅れに対応するためにも、保管数を増やす計画をしていました。今年度は、倉庫の変更契約によって購入数を増やす計画でしたが、秋の入札の頃に原油価格が急騰し、想定していた入札
スケジュールが狂ってしまい、納品が遅れたことが今回の欠品の要因の一つですので、まず倉庫の保管量を増やすことから行っています。分割発注については、卸業者の関連する製造工場は、今年度、25件のうち14件が中国、11件がベトナムにあり、また工場は各国内で分散していると聞いています。
◆
宇野耕哉 委員 市としては、倉庫の増床で対応していて、直接工場に発注することはないのかもしれませんが、昨今のロシアとウクライナの状況を考えるといつ物流が止まるか心配です。しっかりと対応してほしいと思いますが、どんなことが考えられますか。
◎南雲洋子
廃棄物対策課長 海外での製造は、世界情勢等の影響を受けやすいと如実に感じています。ただ、国内も検討していますが、やはり単価が非常に高くなります。また、本市の指定袋の全ての種類、総量を国内だけで製造するのは難しいことも確認していますので、今のところは、まず十分な保管量を持つことを対策として考えています。
◆
風間ルミ子 委員 説明では、バイオマスプラスチックについて検討するとのことでした。先行しているところもありますが、取組についてお聞かせください。
◎
鈴木稔直 循環社会推進課長 バイオマスプラスチック製のごみ袋については、一昨年11月頃、約200名の市民モニターに、バイオマス素材10%、25%の袋を1人当たり各10枚使用してもらい、使い勝手について、おおむね8割以上から特に問題なしとの回答を得ました。また、これは魚沼産の米を由来にしたごみ袋でしたが、技術も日進月歩で、米にでん粉を混ぜた新しい素材も出てきたため、これも試してみようというところ、指定袋の製造が原油高の影響を受けましたので、値が落ち着くかを見極めながら、導入について考えたいと思っています。
◆
風間ルミ子 委員 市民還元事業の乾燥生ごみ拠点回収の実施は、今までも実施していたのか、新しい事業なのか、お聞かせください。
◎
鈴木稔直 循環社会推進課長 これは継続事業です。各家庭で、機械で乾燥させた生ごみを3か所の拠点で収集し、堆肥に回す事業です。
◆
風間ルミ子 委員 全市で3か所ですか。
◎
鈴木稔直 循環社会推進課長 すみません。各区役所で収集していますので、8か所です。
◆
林龍太郎 委員 市民還元事業の
ゼロカーボンシティ推進事業、高性能省エネ住宅普及について伺います。高性能省エネ住宅については、建築部にも話がきているようですが、業界からは、高性能、高断熱の住宅を造るための市独自の基準をつくってほしいという声があります。市民への認知度向上のための
セミナーとは、どんなことを認知してもらうものかを教えてください。
◎
鈴木稔直 循環社会推進課長 まず、高性能住宅のよさを幅広く知ってもらい、そこから
事業者、市民、施主いわゆる家を建てる人に制度を周知しようというものです。
◆
林龍太郎 委員 高性能住宅の普及等については、
環境部と建築部が同じベクトルを向いていないとうまくいかないと思いますが、いかがでしょうか。
◎
鈴木稔直 循環社会推進課長 おっしゃるとおりです。両部が両輪になって、脱炭素へ向けて実施すべきと思っています。
◆小山進 委員 AIチャットボット導入は
新規事業ではないようですが、以前から導入していたのでしょうか。
◎南雲洋子
廃棄物対策課長 来年度、新しく構築し導入する事業です。
◆小山進 委員 令和4年度当初予算編成について、30ページ、
ごみ分別及び粗大ごみ受付チャットボットの構築は、拡充と記載されていますが、新規ですね。
◎南雲洋子
廃棄物対策課長 粗大ごみ受付センターでは、現在、電話とインターネットで粗大ごみの申込みを受け付けています。そこに、ごみの出し方について24時間いつでも問合せできるAIチャットボット機能を追加するため、拡充としています。
◆小山進 委員 そうすると、記載の金額の600万円は事業費、導入経費でしょうか。
◎南雲洋子
廃棄物対策課長 粗大ごみ受付コールセンターは、5年ごとに調達していて、現在第3期です。その電話等受付オペレーターとは別に、問合せを受ける
AI機能を開発、運用するためのものです。
◆小山進 委員 新年度、いつ頃からチャットボットを導入する予定ですか。
◎南雲洋子
廃棄物対策課長 現在、分別に関する問合せを含めると年間10万件を超える問合せがあり、そのうち電話が8割、インターネットが2割です。導入により、電話の問合せ件数を年5%削減することを目標にしています。検証後、9月頃の導入を目指して進めたいと考えています。
◆小山進 委員 そうすると、5%の削減効果とは、9月から導入してそこから5%削減ということですか。
◎南雲洋子
廃棄物対策課長 年間件数の5%程度と考えています。
◆小山進 委員 新年度は9月からとのことで整理できましたが、次の年度は、どのぐらいの削減効果を見込んでいますか。
◎南雲洋子
廃棄物対策課長 年間5%減を目指していきます。来年度は、開発、導入し、残りの半年間で試行します。年間を通して運用するのは、令和5年度からの計画です。
◆小山進 委員 導入による5%の削減効果は、今後継続して運用していく中での目標で、来年度も9月からの導入であってもあくまで5%を目指すことで予算措置したわけですね。
◎南雲洋子
廃棄物対策課長 おっしゃるとおりです。
◆中山均 委員 先ほどの
食品ロスについて、組成調査とはサンプリングか何かでしょうか。そうすると、その割合は減っているとのことでしたが、食品ごみの総量の傾向がわかる統計はありますか。
◎
鈴木稔直 循環社会推進課長 まず、家庭系燃やすごみについては、平成30年度比で生ごみ全体が8.5ポイント減少しています。傾向として、紙類が増えていますが、この組成調査の結果はホームページでも公表していますので、また御紹介しますし、御覧いただければと思います。
○美のよしゆき
委員長 ほかにありせんか。
(な し)
○美のよしゆき
委員長 以上で
循環社会推進課及び
廃棄物対策課の審査を終わり、
環境部の審査を終わります。
次に、昨日の本会議において新たに当
委員会に付託されました陳情の
趣旨説明の可否についてお諮りします。文書表は御手元に配付のとおりです。
陳情第166号新潟市東区牡丹山4丁目の市道の管理についてです。参考までに申し上げますが、提出者から
趣旨説明をしたいとの申出はありませんでした。
趣旨説明についてはいかがいたしましょうか。
(「結構です」との声あり)
○美のよしゆき
委員長 それでは、
趣旨説明については受けないということで御異議ありませんか。
(異 議 な し)
○美のよしゆき
委員長 そのように決定します。
なお、審査当日は、議事運営を円滑に進めるため文書表の朗読を省略したいと思いますので、御承知おき願います。
以上で陳情の
趣旨説明の可否について終わります。
以上で本日の日程を終了し、
委員会を閉会します。(午前11:05)...